和乃革の本ヌメ革キャメルを使用してラウンドファスナー長財布を製作しました。
外装の革は厚さ2㎜、それ以外の革は厚さ1㎜となっています。
全部でA4サイズの革を6枚使用しました。
製作過程を紹介していきます。
型紙の切り抜き
型紙を革に写します。写す時に型紙がズレないようにしっかりと押さえながら写します。
写した型を切り出します。
マチ、小銭入れ、フリーポケット、カード入れの口元など、貼り合わせた後に作業が困難な部分は、先にコバ磨きをしておきます。
この後は、パーツごとに制作していきます。
・カード入れの製作
カード入れのパーツに、ねじ捻でステッチラインを入れます。
型紙を使い、カード入れの土台にパーツを貼る位置をしるし、そこに合わせてカード入れのパーツを貼ります。
菱目打ちと木槌を使いステッチラインに合わせて穴をあけます。
縫い合わせます。
同じように次の段のカード入れを貼ります。
同じように菱目で穴を開けます。
同じように縫います。
一番上にくるカード入れのパーツを貼ります。
菱目打ちで穴を開けます。
型紙の中心線を参考にしるしを打ち、菱目打ちで穴を開けます。
縫い合わせます。
すべて同じ工程で、同じカード入れをもう1つ製作します。
完成したら綺麗にコバ磨きをします
・フリーポケットの製作
パーツを張り合わせます。
ねじ捻を使いステッチラインを引きます。
菱目打ちで穴を開けて縫い合わせます。
綺麗にコバ磨きをします。
・小銭入れの製作
パーツとファスナーを用意します。
ファスナーが長い場合は、長さを調整します。
ねじ捻でステッチラインを引きます。
ファスナーを貼ります。(両面テープが楽です)
菱目で穴を開けます。
縫い合わせます。
小銭入れの両側につく、カード入れのパーツにねじ捻でステッチラインを引きます。(口元には飾りのラインを引いてます)
型紙を参考にカードを貼り合わせる位置を記し、張り合わせます。(両面テープが楽です)
菱目で穴を開けて縫い合わせます。
反対側も同じ工程で張り合わせて、菱目で穴を開けて縫い合わせます。
カード入れが縫い終わったら、小銭入れを貼り合わせます。
ねじ捻でステッチラインを引きます。
菱目で穴を開けます。
縫い合わせます。
コバを綺麗に磨きます。
この段階で中に使用するパーツが全て揃います。
(上からフリーポケット、小銭入れ、カード入れ×2)
マチのパーツを用意します。
型紙を参考に折りをつけます。
画像のように小銭入れのパーツを挟んで張り合わせます。
ねじ捻でステッチラインを引き、菱目で穴を開けます。
縫い合わせます。
反対側も同じ工程で進めます。
小銭入れと同じように、フリーポケットを張り合わせます。(画像奥側です)
ねじ捻でステッチラインを引き、菱目で穴を開けます。(画像のように手前の小銭入れをずらしながらの作業します)
縫い合わせます。
反対も同じ工程で作業します。貼り合わせ→ステッチラインを引き→菱目で穴開け→縫い合わせ(ここもずらしながらの作業になります)
マチと小銭入れ、フリーポケットを縫い合わせたらこのようになります。
表にくる革の外周にねじ捻でステッチラインを引き、菱目で穴を開けておきます。
幅の広いファスナーを用意し長さを調節して、型紙を参考に貼り合わせていきます。(写真撮影を忘れた為参考画像がありません)
ファスナーを貼り合わせたら、型紙を参考にしてカード入れを張り合わせます。
菱ぎりを使って穴を開けて縫います。
ファスナーの引き手も作ります。今回は同じ革の余った切れ端を利用しました。
両面カシメで引き手を固定して完成です。