はじめまして!
Knew Worksと申します。
今回はキャッシュレス時代に重宝されるL字ファスナー財布の制作過程を紹介します。
こちらが完成品です。
縦10cm横10cm、容量も十分でミニマリストには最適なL字ファスナー財布です。
私自身が外出する時に可能な限りモノを持ち歩きたくない性格なので、自分が欲しい財布を設計しました。(「Knew L」と名付けています)
それでは制作過程を紹介致します。
1.裁断する
型紙に沿って革を裁断します。裁断には良く研いだ革包丁が必須ですね。
キーケースの出し口はハトメ抜きを使って切り出しています。
2.ヘリ落としとコバ処理を行う
裁断ができたら、格パーツのヘリ落としとコバ処理を行います。
外装になる革はファスナーを付ける辺だけコバ処理しておきます。それ以外は縫い合わせた最後にまとめて処理を行うためです。
3.外装にファスナーを縫い付ける
外装となるパーツにファスナーを縫い付けます。
外装に菱目打ちで穴を開けておきます。
次にボンドで接着を行います。両方のパーツにボンドを塗って乾いてきたら圧着します。
圧着できました。
接着できたら縫いつけます。それっぽくなりました。
4.カードホルダーを縫い付ける
左右高さの違うカードホルダーを縫い付けます。
まずは高い方のパーツに菱目打ちで穴を開けます。
縫い付けます。
次に低い方のカードホルダーですが、こちらは外装を縫い合わせる時に一緒に底辺を縫い合わせるのでボンドで接着だけしておきます。
カードホルダーが完成しました。
5.コインケース&キーケースをつくる
コインケースをつくります。菱目打ちで穴を開けます。
縫い合わせます。
次にキーケースの底辺を縫い合わせます。
これでコインケース&キーケースの完成です。
6.外装を縫い合わせる
パーツが揃いましたので外装で閉じて縫い合わせていきます。
コインケースはこの位置に配置したいので、テープで仮止めします。
外装を丁寧に揃えて仮止めをしたら、革の重なりの両端にガイドとなる穴を開けます。この工程は非常に大事です。ガイドとなる穴があることで、菱目打ちの間隔を綺麗に合わせることができるからです。
菱目を打ちましたが、この部分は合計で4枚の革が重なっているので、菱切りでひとつづつ穴を開けていきます。ガイドとなる穴に縫針を差して固定し、下には100均のコルク板を敷いています。
菱錐で穴を開けたら縫っていきます。
縫い終わりました。
となるブランドさんはこの耳をそのまま残して商品にしていますね。「なるほどっ」と唸る素晴らしいアイデアだと思います。確かに耳が残っていても可愛いですよね。
7.コバ処理をして完成させる
まずは耳を切り落として革包丁で断面を揃えます。
個人的には、この時に革包丁でどれだけ綺麗に断面を揃えるかがコバ処理のデキと早さに最も直結すると思っています。なので、丁寧に切り揃えて下さい。
綺麗に切りそろえたら水で濡らしてヤスリをかけます。
コバを磨いて、、、
完成です!
ご覧頂きましてありがとうございました!
このKnewLは私が初めて設計した財布です。
自分が欲しい身近な小物を自在につくれることがレザークラフトの醍醐味だと思いますが、そのことを強く実感させてくれた作品です。
飴色になるまで使い込もうと思います。
Knew Works